過食と嗜癖 2008-6-30

過食と嗜癖 2008-6-30

過食の一つの切り口は嗜癖である
addiction
耽溺すること

アルコール、タバコ、買い物、過食、ギャンブルなどについて、嗜癖がいわれる。
衝動を抑えられなくなり、行為を反復する。
昔は中毒といった。
最近はネット嗜癖などもある。
合理的に考えれば、中止したほうがいいことは分かっているのに、
やめられない状態。

分かっちゃいるけど、やめられない、
という点では強迫性障害もあるが、
強迫性障害は自我違和的であり、
嗜癖は自我親和的である。
そうはいうものの、最初は自我違和的であったものも
次第に自我親和的になったりして、
区別が難しくなる。

嗜癖行動の後で、激しく後悔する。
そんなにも後悔するんだから、今度こそやめようね、と仲間と誓い合いながら、
また行為してしまう。

だからこそ嗜癖という。
充分に分かっている、充分に後悔してもいる、しかし、やってしまう。

衝動回路が
抑制回路を上回って、強力だということになる。

どの程度の行動が正常か、異常かという議論は常にあり、
つまりは文化や習慣に依存していることもある。
そうなると生物学的な定義は出来ないことになり、
ますます扱いの厄介なものになる。

嗜癖の分野ではMotivational Interview という話題がある。

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どの程度から上を過食症と言うのかの定義ははっきりしていない。
本人が過食だと定義すれば過食だということになり、
治療してくださいということになる。

話を聞いて、何を治療するかを決める。
性格的な問題であることもあり、
適応の問題であることもあり、
生物学的な問題であることもある。
うつ病、躁うつ病、統合失調症、てんかんなどの病気があることもある。

並存障害として、各種嗜癖がみられることがある。
二次的に胃潰瘍、逆流性胃炎、肥満、などが起こることがある

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