代替医療のリスク2019年4月19日

“かなり怖いパターンもあるので、最初に患者さんにはHIV医療での代替医療のリスクを伝えます。 はまりすぎる人は「抗HIV療法をやめます!」と言い残して消えてしまったり(PCP等を発症して再度お目にかかることになりますが)、「西洋医学半分&代替医療半分にします!」とご自分でアレンジして薬を減量し、耐性ウイルス(治療困難)になってしまったり。 西洋オトギリソウ(セントジョンズワート)のように抗HIV薬の濃度を下げてしまうものもあったり。なので、何か試したいときは薬剤師か医師に先に言ってくださいねといいます。 患者さんの理屈として、もともとサプリ好きな人もいれば、「抗HIV薬の説明書に並ぶ副作用情報があまりにどぎつくたくさんあるから、少しでもカラダによいように、解毒できたらいいなとおもっていろいろ試す」というひともいます。 「解毒」という言葉はかなりヒットしちゃうそうです。「だって薬の色が毒々しいし」(たしかに)。 がんやエイズのように治らないといわれる病気には恐怖ビジネスが近寄ってきます。 HIVの患者さんでホメオパシーに関わった人は、病気を打ち明けた友人が100%親切心で勧めてくれたそうです。”

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