今私たちが生きているこの世の中で
悪いニュースが流れない日は一日もない
幼い子が脱水で死に感染症で死に栄養失調で死に虐待で死んでいる
子どもの目で見て大人が嫌いになりそうな話があまりにもたくさんありすぎる
しかしそんな中でも
人と人との世の中はそんなに悪いものでもない
温かい人がいるものだ
正義の人がいるものだ
優しい人がいるものだ
いろんな人がいるもので
自分が困ったときにはそんな人たちに出会うようにできているのだ
子どもたちの未来のために
お話を残そうではないか
日本語を残そうではないか
子どもたちがその話を読んで心を耕してくれるような
そんな話を残そうではないか
そして困った人に出会ったら
残念ながらとりあえず何もできることはないとしても
また事情が変われば何かできるかもしれないし
とりあえず今聞いている落語のテープを聴いてもらうこともできるかもしれない。
それは亡き人が独自に編集した落語のテープで、
晩年はそれを聞いて寝付いていたとのことだった。
そんな状況を考えると
私はなにか道路のような、トンネルのような、通路のような、そんな感じ。
その人の心をそっくりそのまま伝えるパイプのような感じ。
それなら私にもできるはずだ。