先輩から聞いた話
いじめはなくならないという法則について
いじめは一面を捉えると
既得権益者が徒党を組んでそれ以外を排除して
排除することによって
主に心理的な満足を得る過程である
勝ち組はAであると名乗り
Aでない人たちを~Aとしてレッテルを貼って区別する
そのことによって
自分たちの子分になることを強要する
子分になることを拒む分子があってBとする
子分になりたくてもなれない分子をCとする
権力闘争がAとBの間で起こるが
どちらが勝っても結果は同じ
Cは権力闘争とは関係がない
そんなケンカが嫌になって
ケンカ好き集団と
ケンカ嫌い集団を
作ったとすると
ケンカ嫌い集団の中でやはり権力闘争が起こる
躁病でいう、精力性(sthenic)成分が関係していると思うが
いまのところやさしく日本語に変換できない
いじめはそのようなものなので
Aと~Aとで分離されたとしても
Aの内部でさらに分離抗争が生じ
~Aの内部でさらに分離抗争が生じる
これは無限の過程であり
躁病成分が枯れ果てるまで続く
つまり人類が存在する限り続く
人間とはおおむね争うものなのだと思う
いじめる人といじめられる人がいるので
いじめる人はみんなひとクラスにして
いじめられる人はみんなまとめてこれもひとクラスにすると
それぞれの内部で
いじめる人といじめられる人とが発生するらしい
ーー
注目したいのは
レッテルを貼ることで心理的満足を得るということだ
現実の利益とは別のものである
だからこそ無くならない
共産主義的分配をしたとしても
それは現実の利益の分配である
ここでは心理的満足が問題になっているのだから
みんなが満足することはない
みんなが程々に傷ついて中止になることがない
戦争ならば命がなくなり武器がなくなり中止に至るのだが
中止のメカニズムがない